気候変動に関するアジア投資家グループ(AIGCC)は、アジア太平洋地域の投資家に対し、自然関連リスクの特定と対処に関するガイダンスを提供する新しい報告書「転換期を迎えた自然環境(英:Nature at a Tipping Point)」を発表した。*1
この報告書は、アジア太平洋地域の生態系の健全性が1970年以来55%減少しているなど、アジア太平洋地域が著しい自然喪失に見舞われている重要な時期に発行された。
報告書によると、アジア太平洋地域の経済総付加価値の53%が自然への依存度が中程度または高いにもかかわらず、またアジア太平洋地域の証券取引所の時価総額の58%が自然への依存度が中程度または高いセクターの企業で構成されているにもかかわらず、この損失を回復するための適切な資金循環が不足していることが一因となっている*2。
このような状況を好転させるために、機関投資家は自然の劣化を防ぎ、自然に配慮したアプローチに向けられる資金供給を拡大する上で、重要な役割を果たすことができる。
本報告書は、投資家向けに自然関連リスクの管理に関するチェックリストを提供し、投資家が以下の大まかなステップを踏むことを推奨している:
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