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米EPA、トラックの排ガス規制強化

米国環境保護庁(EPA)は3月29日、大型車による排気ガスを大幅に削減し、ディーゼルエンジンによる貨物輸送から電気自動車への移行を加速させることを目的とした、新型トラック、配送バン、バスの新排出ガス基準を最終決定した。*1 連邦政府がディーゼルトラックによる排出ガスを取り締まるのは、20年以上ぶりのことである。*2

新しい排出基準は、バイデン政権が3月中旬に電気自動車充電と水素燃料供給インフラを全米の貨物輸送路に配備する計画を発表したことを受けて導入された。*3

運輸部門は、米国の温室効果ガス排出量の約27%を占めており、その4分の1は大型トラックによるものである。したがって、大型トラックに関する新基準は、国全体の排出量の7%に影響を与えることになる。*4

排ガス規制の強化

トラックの排ガス規制は、電気自動車(EV)へのシフトを明確に義務付けてはいない。その代わり、トラックメーカーの車両に対する平均的な排出量規制値を設定し、電気自動車やハイブリッド車などの低排出技術への移行を促すと予想される。

また、EPAのルールの説明では、電気トラックを導入せず、ハイブリッド車や天然ガスや水素を燃料とするトラックで基準を満たすという別のシナリオも示されている。

2032年までにCO2排出量を25%~60%削減

この規制は、2027年モデルまでに軽トラックに適用され始め、その時点で軽作業用トラックの二酸化炭素排出基準が17%強化され、中型商用トラックは13%削減される。

2032年モデルまでには、作業トラックとトラクターは重量区分に応じて25%から60%の二酸化炭素排出量削減が義務付けられる。

この新基準により、2055年までに10億トンの温室効果ガス排出が削減される見込みで、これは263基の石炭火力発電所から排出される1年分に相当する。*1

EVトラックのシェアが加速?

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