米国最大の銀行であるJPモルガン・チェースが1月7日、ネット・ゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)から離脱することを発表した。これは、国連が支援する、投融資活動を通じて世界のネット・ゼロ目標を推進する銀行連合からの相次ぐ離脱となる。邦銀5行は引き続き同イニシアティブにコミットしているが、米銀の離脱が他の加盟行に与える影響は不透明だ。*1
JPモルガンは、ここ数週間の間にシティバンク、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、ウェルズ・ファーゴが離脱したのに続き、NZBAから離脱する最後の大手米国系銀行となった。JPモルガンの脱退後、NZBAのウェブサイトに掲載されている米国系銀行は、アマルガメーテッド・バンク、アレティ・バンク、クライメート・ファースト・バンクの中堅3行のみとなった。
S&Pグローバルに提供された声明の中で、JPモルガン・チェースの広報担当者は次のように述べている:
「当社は、当社、株主、顧客の利益を促進するために独自に活動を続け、エネルギー安全保障を促進しながら低炭素技術を促進するための現実的な解決策に焦点を当て続けます。「また、エネルギー転換や経済のさまざまな分野の脱炭素化に取り組む顧客の銀行業務や投資ニーズを引き続き支援していく」と述べた。*2
この1ヶ月の間に、米国の主要銀行はすべてNZBAを脱退した。各銀行は、
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