グーグルは、日本で初めてとなる太陽光発電の電力購入契約(PPA)を2件締結し、日本の送電網に60メガワットのクリーンエネルギー容量を追加する新規太陽光発電プロジェクトの建設を支援すると発表した。*1
この取り組みは、日本国内のデータセンターの運営を支えると同時に、日本が進めるクリーンエネルギー政策にも沿ったものである。
グーグルのコミットメント
グーグルによると、この新しい契約は、2030年までに24時間365日カーボンフリーのエネルギー(CFE)で全事業の電力を賄うというグーグルのコミットメントに貢献する。24時間365日CFEで運営するということは、同社が事業を展開するすべての地域において、四六時中、電力需要とCFEの供給を一致させることを意味する。この新しいクリーンエネルギー取引は、昨年グーグルが千葉県印西市に開設した日本初のデータセンターに続くものだ。
株式会社クリーンエナジーコネクト(伊藤忠商事株式会社の出資先)
PPAの1つめは、伊藤忠商事株式会社の出資先である株式会社クリーンエナジーコネクト(CEC)との、新しいプロジェクトに関する契約である。2024年から順次サービスを開始し、2026年9月までに日本国内で約72MW-DC(40メガワット、発電所約800カ所)のGoogle専用のNon-FIT低圧太陽光発電所を開発し、長期にわたって追加性のある再生可能エネルギーの環境価値を提供するものである。*2
伊藤忠商事は、生成AIやデータセンターの運営に必要な電力を再生可能エネルギー電源から調達するニーズの高まりに応え、2021年11月にCECへ出資参画した。現在、CECは国内の遊休地を活用し、既に1,200箇所、100MW超の非FITの低圧太陽光発電所を開発・保有し、顧客へ長期にわたり電気と環境価値を提供している。*3
グーグル日本法人代表である奥山 真司社長は「CECが実施する低圧分散型の太陽光発電プロジェクトは、国内の限られた土地資源の有効活用という大規模太陽光発電プロジェクトにおける課題に対処」するとコメントしている。*3
自然電力株式会社
さらに、グーグルは、日本の再生可能エネルギー大手である自然電力株式会社と千葉県印西市に近年開設したデータセンターと同じ電力網に位置する大規模の太陽光発電プロジェクトの開発に焦点を当てたPPAを発表した。
本PPAに基づき建設する太陽光発電所は、
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