モーニングスター:運用会社のESGレーティングを公表
モーニングスターはファンド、資産運用会社、株式の分析にESG要素を取り入れ始めた。 アナリストは、ファンドや資産運用会社に対してどの程度ESG要素を取り入れているかを調査。「Leader」「Advanced」「Basic」「Low」の4段階の「ESGコミットメントレベル」を割り当てる。モーニングスターはこれまでに、100以上の戦略と40の資産運用会社を対象とした評価を実施している。 第1回ESGコミットメント・レーティングで対象となった40の資産運用会社のうち、カルバート、パルナサス、ロベコ、スチュワート ...
Hirschel and Kramer: ヨーロッパトップ10の ESG資産運用会社を発表
スイスの調査会社 Hirschel and Kramer (H&K)は、Responsible Investment Brand Index™ 2020(以下RIBI)を発表した。 RIBIは、欧州の資産運用会社284社を対象に、各資産運用会社の責任投資やサステナビリティへのコミットメントを分析した調査結果だ。これは、資産運用会社が、投資先企業に対するエンゲージメントの強度や運用会社のパーパス/企業理念にESG要素を取り入れているかなどを評価基準としている。 2020年RIBI™の総合成績ベスト ...
ロベコ、全ファンドで化石燃料銘柄への投資を除外
ESG投資方針が優れたオランダの資産運用大手ロベコはすべての投資信託から石炭、オイルサンド、北極圏掘削に大きく関与する企業を投資対象から除外することを発表した。 石炭は世界の燃料の中で二酸化炭素排出量が最も多いエネルギー源でだ。また、オイルサンドは原油生産の中でも最も炭素排出量の多い開発手法である。北極圏での掘削は、従来の石油やガスの採取に比べてリスクが高くなっているほか、北極圏の生態系に悪影響を与える可能性もある。投資ポートフォリオから除外される銘柄は石炭やオイルサンド関連事業の売上高が全体の25%以上 ...
ESGファンド・マネージャーの世界トップは、日本でも投資商品を販売しているのか?
日本で販売されている投資信託は約6000本あります。その中で本格的なESG調査・分析によって、運用成績に優れ、中長期投資に役立つと期待されるファンドはどのように見つけられるのでしょうか?新設定のESGファンドは徐々に増えつつある一方で、まだ個人投資家向けの商品は少ないのが現状です。 今回は、以前のブログ(地球に優しい企業の見つけ方その2と10万円で投資するとしたら)で紹介した投資方法の中でも、初心者に適した投資信託の選び方に再びクローズアップします。運用会社のESG戦略・実績を判断材料として考えます。 E ...
野村ESGファンド ラインナップを紹介
先月、野村証券は新しく「ESG商品ラインナップ」を新設した。このラインナップは「環境全般」「医療全般」「水全般」「全般」の4つに分類されている。その中6本の投資信託を紹介する。 環境全般 野村ブラックロック循環経済関連株投信(愛称:ザ・サーキュラー) こちらは、8月24日に新設されたばかりのアクティブ型のファンドだ。新興国を含む世界各国の金融商品取引所に上場している企業の株式を主要投資対象とし、米ドル売り円買いか為替ヘッジなしかを選択できる。名前の通り、米国・ニューヨークに本拠地を置く、ブラック・ロックが ...
「システム・ポジティブ」な企業とは?元副大統領ゴア氏の投資ファンドが新投資ガイドラインを公開
元米国副大統領のアル・ゴア氏が創設者の一人である投資ファンド、Generation Investmentは投資家向けのガイドラインを公開した。当ファンドは持続可能な社会の実現によって成長すると想定される「システム・ポジティブ」な企業に投資している。 このガイドラインでは、現在公開されているESGデータには限界があると言及。データは多くの場合未来ではなく過去の実績に基づき、商品やサービスの本質的サステナビリテイよりも、どのように長期的で責任のある事業を展開するかという「方法」に焦点を当てている ...
SDGs x インパクト投資
持続可能な開発目標(SDGs)とは、地球規模課題を受けて、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すために採択された国際目標です。(*1 ) SDGsを達成するための手段として、インパクト投資が注目を集めています。 SDGsとは 持続可能な開発目標(SDGs)は2015年に国連総会で採択されました。17のゴール・169のターゲットから構成されており、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを理念に掲げています。 (出所:外務省) 資金源は①開発途上国自身による資金拠出、②先 ...
責任投資原則(PRI)がアセット・オーナー向け気候変動入門ガイドを公開
[8月18日、ロンドン] 責任投資原則(PRI)が気候変動のテーマに関するアセット・オーナー(機関投資家)向けの入門ガイドを公開した。同ガイドの目的は、投資プロセスの観点から気候変動の重要性と関連性を説明し、アセット・オーナーが気候変動に関するリスクと機会を責任投資方針、投資プロセス、スチュワードシップの実践にどう組み込めるかを概説すること。内容は 2 部構成に別れており、第1部では気候変動への配慮の重要性に経済的・科学的観点から説明する。第 2 部ではアセット・オーナーが投資プロセス、投資先企業とのエン ...
10万円でESG投資をするとしたら、何を選べばよいだろうか?
国民一人当たり10 万円が支給された特別定額給付金。受け取った10 万円でESG投資をするとしたら、どのような投資商品を選べばよいだろうか。10万円で買える銘柄は実は多く存在する。このウイズ・コロナの社会で選択肢となりうるESG投資商品をいくつか紹介する。 目次 ステップ1:あなたのリスク許容度は? ステップ2:あなたの求めている投資スタイルは? ステップ3:ESGファンドを探してみよう CAM ESG日本株ファンド 「ニッセイ日本株ESGフォーカスマザーファンド」 医療・ヘルスケア関連の投資信託2本をC ...
みずほFGの株主総会における気候変動関連の株主提案が3分の1以上の賛成を獲得した意味とは
今シーズンのみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)の定時株主総会では、日本企業初の気候変動対策に関する株主提案が提出された。賛成票は3分の2に満たなかったものの、35%近くの支持を得た。これは、同社の大株主がゼロカーボン経済への移行に向けてみずほFGの取り組みが十分ではないことを懸念していると示す重要なシグナルとなった。 環境NGO気候ネットワークが主体となったこの株主提案(*1)は、地球温暖化を産業革命前に比べ2度Cを十分に下回る水準に抑えるというパリ協定の目標に沿った事業計画を年次報告書で開示する ...