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10月末投信流入額ランキング:ESGファンドがトップ3を獲得

国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいた20年10月26-30日の純資金流出入額を確認したところ、トップ3がESGファンドであった。

(出典:Morningstar) 

首位は、2週ぶりのトップとなった「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))で、218億円の純資金流入となった。このファンドについては以前のブログで解説した。

次いで、「野村 環境リーダーズ戦略ファンド」のAコース(為替ヘッジあり)Bコース(為替ヘッジなし)は先週から新規ランクインしている。

野村 環境リーダーズ戦略ファンド

「野村 環境リーダーズ戦略ファンド」は、ルクセンブルグ籍のBNPパリバアセットマネジメントが運用するファンドへの投資を通じて、実質的に新興国を含む世界の環境関連企業の株式に投資する。再生可能エネルギー、代替エネルギー、水インフラ、汚染防止、産業廃棄物管理、持続可能な食品関連企業などが対象として含まれる。

環境問題の解決を牽引する企業を対象にしたテーマ型ファンドであり、「ガバナンス」「環境・社会リスク」過去の問題点・論争となる課題に対処した実績各企業がESGの課題にどのように対応するか「論争となる課題」の観点を分析したアクティブ スクリーニングを実施し、環境分野での「インパクト投資」の観点から投資先企業の環境への影響を測定・評価している。ESG投資運用などを専門とする英インパックスアセットマネジメント・リミテッドが同ファンドの投資顧問会社を勤める。

(出処:野村アセットマネジメント)

具体的な投資先としては、以下のようになっている。米国が58.5%、英国が8.4%、ドイツが6.6%を占める。日本は5番目(4.5%)にランクインをしている。分野別に見ると、脱炭素技術(37.5%)と水資源の確保 / 汚染防止(34.4%)が主力となっている。運用管理費は年率約1.86%だ。

(出処:野村アセットマネジメント)

(出処:野村アセットマネジメント)

10月末の流入額ランキングの結果はESGファンドが注目を集めている表れと言っても過言ではないだろう。ESGファンドの対象銘柄となるような企業が日本から増えることを期待する。


参考リンク

Morningstar:先週の流入額上位-「野村 環境リーダーズ戦略ファンド」など新規設定3ファンドがランクイン

野村アセットマネジメント:商品説明資料

野村アセットマネジメント:目論見書

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