電気自動車(EV)が世界の自動車保有台数の一定数を占めるようになるにつれ、数ヶ月に一度、「電気自動車は本当にクリーンなのか?」と問いかける記事が公開されるが、ライフサイクル排出量に関して言えば、答えは明らかに「イエス」である。
BloombergNEFの最新の調査レポートによると、すべての分析ケースにおいて、EVはガソリン車よりもライフサイクル排出量が少ない。どの程度低いかは、EVの走行距離と、EVが充電される電力ネットワークの排出強度によって異なる。*1
EVは初期に最もCO2を排出する
バッテリー電気自動車(BEV)は、バッテリーを製造する必要があるため、走り始めは排出量が多い。しかし、一旦道路を走れば、内燃エンジン車(ICE)は、少なくともCO2排出量という点では、BEVをあっという間に追い越す。
EVは内燃車より27〜71%クリーン
BloombergNEFは、米国、中国、ドイツ、英国、日本の5つの地域を調査した。いずれの市場でも、現在製造されている中型BEVを25万キロ走行させた場合のライフサイクルCO2排出量は、同等のICE車より27~71%少ない。
中国でも、BEVの生涯排出量はICE同等車より約3分の1少ない。英国では、発電電力量に占めるゼロエミッション電源の高い割合のおかげで、BEVのライフサイクル排出量はガソリン車より70%少ない。日本で走るBEVは、
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