過去1年半の間に、新型コロナウイルスのパンデミックがきっかけとなり、アジア全域で遠隔医療サービスの導入が急速に進んでいる。
ヘルスケアにおけるデジタル革命は、患者がどこにいるかに関わらず、高品質で費用対効果が高く、アクセス性の高いヘルスケアをデジタル手段で提供することを可能にし、医療サービスへのアクセス性を高めている。
シンガポールの遠隔医療スタートアップであるDoctor Anywhere社は、デジタルヘルスサービスの可能性を示す代表的な例だ。Doctor Anywhereは、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドで150万人以上のユーザーにサービスを提供するまでに成長し、最新の資金調達ラウンドで6,570万米ドルを調達したという。
今回の資金調達では、Novo Holdings、Philips、OSK-SBI Venture Partnersなどの新規投資家に加え、EDBI、Square Peg、IHH Healthcare、Kamet Capital、Pavilion Capitalなどの既存投資家も参加した。
調達資金は、同社のデジタル機能をさらに強化し、東南アジアのユーザーにシームレスにヘルスケアを提供する能力を拡大するために使用される。
シンガポールを拠点とする同社は、地域全体で約2,800人の医師や医療従事者と連携しており、オムニチャネル・ヘルスケアにおける地域のリーダーとなりつつある。
また、新型コロナウイルスが引き続き移動を制限し、医療サービスを提供する新しい方法の必要性を強調していることから、デジタルヘルスのニーズが一層高まることを示している。
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