富裕層1%のCO2排出量は全世界の最貧層30億人の2倍以上に相当
オックスファムの報告書によると、1990年から2015年までの過去25年間で、富裕層上位1%の二酸化炭素排出量は最貧層の30億人の2倍以上に相当するという。当レポートでは、次の点についても明らかにしている。 富裕層10%(約6億3,000万人)が二酸化炭素排出量の半分以上(52%)を占める。富裕層1%は排出量の15%を占めており、これは人類の最貧層(7%)の2倍以上である。 富裕層1%の排出量の増加は、貧困層半分の排出量の増加の3倍以上である。 富裕層10%は、科学者が推定する1.5度の気温上昇が壊滅的で ...
ESGファンド・マネージャーの世界トップは、日本でも投資商品を販売しているのか?
日本で販売されている投資信託は約6000本あります。その中で本格的なESG調査・分析によって、運用成績に優れ、中長期投資に役立つと期待されるファンドはどのように見つけられるのでしょうか?新設定のESGファンドは徐々に増えつつある一方で、まだ個人投資家向けの商品は少ないのが現状です。 今回は、以前のブログ(地球に優しい企業の見つけ方その2と10万円で投資するとしたら)で紹介した投資方法の中でも、初心者に適した投資信託の選び方に再びクローズアップします。運用会社のESG戦略・実績を判断材料として考えます。 E ...
自然界の危機における金融業の責任とは?新ドキュメンタリーが着目
9月18日、世界自然保護基金(WWF)は新たなドキュメンタリー「Our Planet, Too Big To Fail」を発表した。この映画は、気候変動と生物多様性の損失という二重の危機に関わる金融セクターの役割に直接焦点を当てる。金融セクター全体に緊急かつ体系的な変革を求め、世界経済が依存している自然システムの破壊に資金を提供するのではなく、パンデミックの後に繁栄し、より回復力のあるサステナブルな経済を構築するための解決策を提示する。 元イングランド銀行総裁のマーク・カーニー氏や我が国の年金積立金管理運 ...
投資家団体 Climate Action100+:温室効果ガスネットゼロ企業ベンチマークを設定
500以上の機関投資家が参加する投資家団体Climate Action 100+運営委員会は世界最大の温室効果ガス排出企業161社のCEOと取締役会議長に宛てて書簡を送付した。これは温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)の達成を目指す事業戦略の導入と、気候変動対策強化の目標設定を企業に対して呼びかけるものだ。また、この書簡では企業がネット・ゼロ企業になるための進捗状況を評価するベンチマークを設定することを通知した。 Climate Action 100+は2017年に発足した。温室効果ガス(GHG)排出 ...
ESG投資におけるダイバーシティの重要性
今回はESGのSとGに関わる「ダイバーシティ」(多様性)についてお届けします。ビジネスにダイバーシティを取り入れることで、企業のパフォーマンスが高まるという研究結果が多く発表されています。しかし、日本の職場環境は依然として同質的であり、ダイバーシティを導入しないことは将来的にリスクを抱えることが明らかになっています。投資先として、ダイバーシティを重視する企業をどのように判断するべきかをご紹介します。 ダイバーシティとは? ダイバーシティは年齢、性別、国籍、学歴といった「個人や集団の間に存在しているさまざま ...
野村ESGファンド ラインナップを紹介
先月、野村証券は新しく「ESG商品ラインナップ」を新設した。このラインナップは「環境全般」「医療全般」「水全般」「全般」の4つに分類されている。その中6本の投資信託を紹介する。 環境全般 野村ブラックロック循環経済関連株投信(愛称:ザ・サーキュラー) こちらは、8月24日に新設されたばかりのアクティブ型のファンドだ。新興国を含む世界各国の金融商品取引所に上場している企業の株式を主要投資対象とし、米ドル売り円買いか為替ヘッジなしかを選択できる。名前の通り、米国・ニューヨークに本拠地を置く、ブラック・ロックが ...
「システム・ポジティブ」な企業とは?元副大統領ゴア氏の投資ファンドが新投資ガイドラインを公開
元米国副大統領のアル・ゴア氏が創設者の一人である投資ファンド、Generation Investmentは投資家向けのガイドラインを公開した。当ファンドは持続可能な社会の実現によって成長すると想定される「システム・ポジティブ」な企業に投資している。 このガイドラインでは、現在公開されているESGデータには限界があると言及。データは多くの場合未来ではなく過去の実績に基づき、商品やサービスの本質的サステナビリテイよりも、どのように長期的で責任のある事業を展開するかという「方法」に焦点を当てている ...
メルセデスベンツ、2040年までに炭素排出ゼロへ:アマゾンに電気自動車を提供
メルセデス・ベンツはアマゾンの「気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)」に参加し、2040年までにゼロ・カーボン・ビジネスを目指すと発表した。また、同日アマゾンに1800台以上の電気自動車を提供することを認めた。 メルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーは、今後20年以内に全車種をカーボンニュートラルにすることを決定。今年末までに、5台の100%電気自動車と20台以上のプラグインハイブリッド車で構成される車両ポートフォリオを有することになる。そのうちの1台がeSp ...
ThinkESG 初PV公開!
ThinkESG初PV公開!🎥 ESG投資を始めるには、まずどんな知識が必要なのでしょうか? なぜESGリテラシーの向上が必要なのでしょうか? ThinkESG編集長・古野 真(ふるの しん)が解説します。 ▶︎ ThinkESGとは? Think ESGは「未来につながる、ESG投資を」をコンセプトとする金融・投資情報サイトです。サステナブルな資産運用に関心がある投資初心者向けに、ESGの基礎知識、ESG投資ノウハウや最新ニュースなどを配信しています。 ThinkESGについて詳しく知りたい方は、こちら ...
SDGs x インパクト投資
持続可能な開発目標(SDGs)とは、地球規模課題を受けて、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すために採択された国際目標です。(*1 ) SDGsを達成するための手段として、インパクト投資が注目を集めています。 SDGsとは 持続可能な開発目標(SDGs)は2015年に国連総会で採択されました。17のゴール・169のターゲットから構成されており、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを理念に掲げています。 (出所:外務省) 資金源は①開発途上国自身による資金拠出、②先 ...