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1000社が科学的知見に基づいてCO2削減目標設定

企業の温暖化対策を推進するサイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)に1,000社目の企業が加わった。このイニシアチブはWWF、CDP、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトによるもので、気候変動による平均気温上昇を産業革命前と比べて1.5度から2度未満に抑えるため、企業が科学的知見に基づいたCO2削減目標を設定することを推進している。

2015年12月までに100社が実際に目標を設定し、2020年までには250社に到達することを目指していた。現在、時価総額15.4兆ドルを超える60カ国50セクターの1,009社(グローバル・フォーチュン500社の5分の1を含む)がCO2排出量削減に取り組んでいる。

SBTiに協力する企業数は急増し続けており、最近ではFacebook、Amazon、Fordなどの世界的に有名な企業も参加している。コロナショックが起きた今年も、1日平均1社が新規参加するという凄まじい勢いを見せている。アパレル、ヘルスケア、食品・飲料、ホスピタリティ、紙・林産品、IT、不動産、バイオテクノロジーなど、各種業界を代表するリーディング企業の中、脱炭素社会の構築に向けて科学的根拠に基づいたCO2削減目標の設定への機運が高まっている。現在SBTiにコミットした日本企業は75社で(*1)、そのうち削減目標が認定されているのは28社だ。脱炭素社会の構築に向けて、SBTiなどの国際的イニシアチブを通じて前向きかつ先進的な取り組みを続ける企業はESG投資家に評価されるだろう。


参考リンク:

Science Based Targets:The new normal: 1,000 companies are now setting science-based climate targets

SBTI企業リスト:https://sciencebasedtargets.org/companies-taking-action/

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