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石油大手トタル、森林事業への投資拡大

仏石油メジャーのトタルエナジーズ社は、北米の自然を基盤とした解決策を專門とするアニュー・クライメイト社及び米国の大規模森林所有者でもあるオーロラ・サステイナブル・ランドと 1 億ドル(約145億円)の契約を締結し、改良型森林管理によって森林による二酸化炭素の吸収・貯蔵量の増加を目的としたカーボンプロジェクトを展開していく。

トタルの森林投資事業

フランスに本社を置く多国籍企業で、日本ではエンジンオイルのメーカーとして有名なトタルの投資事業は、生産性の高い森林を過剰な木材伐採から保護し、持続可能な管理方法への転換を推進し、米国全土の 10 州(アーカンソー州、フロリダ州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、ミシガン州、ミネソタ州、ニューヨーク州、バージニア州、ウェストバージニア州、ウィスコンシン州)の30万ヘクタールをカバーする20のカーボン・プロジェクト・ポートフォリオにおいて、改良型森林管理(IFM)の実践を支援するものである。

この森林管理の改善により期待される環境インパクトには、木材伐採の削減による自然炭素吸収源の保全、水質・土壌の改善、生物多様性の保護、自然生息地の保全などが含まれる。創出されたカーボンクレジットはトータルエナジー社が取得し、2030年以降に償却する。自社の排出量の回避と削減を優先した後、同社はこれらのクレジットを使用して、スコープ1と2の残りの直接排出量の一部を自主的に相殺する。

カーボンクレジットとは、温室効果ガス(主に二酸化炭素)の排出削減量をクレジットとして認証し、企業や組織間で売買できるようにした仕組みで、具体的には、各企業の再生可能エネルギー導入や植林などによる排出削減プロジェクトの実施によって削減・吸収された排出量をクレジットとして発行することができる。このクレジットは、他の企業が創出したクレジットを自社の排出量を相殺するために購入することも可能である。*2

トタルエナジーズの副社長アドリアン・ヘンリー氏は、「カーボンニュートラルの達成に不可欠な自然の炭素吸収源の持続可能な保全を目的とした質の高いプロジェクトを開発する、アニュー・クライメート社やオーロラ・サステイナブル・ランド社のような経験豊富な専門家と提携できることを嬉しく思う。 トタルは、米国政府が最近発表した自主的な炭素市場に関する指導原則を非常に好意的に受け止めており、今回の提携で示されたように、これらの市場の誠実さと透明性の強化に貢献するため、指導原則に従うことを約束する」と述べた。

合同事業パートナー

今回のカーボンプロジェクトが追加性と耐久性の最高基準を満たすように運用されているかは、アニュー・クライメイトとオーロラ・サステイナブル・ランドによって監督される。

アニュー・クライメイト(Anew Climate)

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