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2024年新NISA対象のESG投資商品4選

2024年からスタートする新NISA制度。購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度であることから、使わない手はないです。年末年始に資産運用を考えるみなさまのために、新NISA対象のESG投資商品の事例に迫ります。

新NISAとは?

新NISA制度では非課税投資期間が無期限となり、投資可能額・年間投資上限額の拡大や、つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になるなど、利便性が大幅に向上します。新NISAでは長期の積立・分散投資に適した投資信託に投資する「つみたて投資枠」の年間投資上限額が従来の3倍の120万円となり、株式や投資信託に投資できる「成長投資枠」の年間投資上限額が従来制度の2倍の240万になっております。二つの枠の併用が可能で、生涯に利用できる非課税保有限度額は1800万円となっているので、長期投資を実践・検討する個人投資家には欠かせない機会となります。

制度の詳細は金融庁の情報を参照(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html

新NISAで投資できる対象商品は?

さて、新NISA の非課税口座を金融機関や証券会社で開設したあと、どのような投資商品を選べるのでしょうか。つみたて投資枠の活用の場合、金融庁の基準を満たした長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託が投資対象となります。成長投資枠の活用の場合、投資信託のほか、国内/海外の個別株式や上場投資信託(ETF)の買付も可能です。また、一括での買付や投信積立、米国株式定期買付も利用できるなど、自由度が高いのも特徴です。

新NISA対象のESG投資商品をチェック↓

さて、新NISA対象の投資商品を取り扱う証券会社で選べるESG投資商品を見ていきましょう。

取扱銘柄・金融商品の多さ、手数料の安さや新NISA口座の充実したサービスが評価されるネット証券の中で、人気の高いSBI証券が提供する新NISA対象のESG関連商品14件の内、信託報酬の低いインデックス型投資信託3件と、アクティブ運用型ファンド1件の内容をまとめました。

①大和-iFree 全世界株式ESGリーダーズ・インデックス 

  • 信託報酬:0.209%
  • 1年リターン:21.72% (カテゴリ平均18.66%)
  • カテゴリー・運用方式:国際株式・インデックス型
  • NISA対象:成長枠
  • 協会コード 04311225

[ファンド概要]

先進国と新興国からなる全世界の株式の中から、ESG評価(環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G))が高い企業の株式を抽出し、時価総額で加重した指数をもとに上場投資信託(ETF)に投資する商品です。

[特徴]
「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」を構成する地域別指数に組み入れられている企業のスクリーニングを行ない、適格銘柄の順位付けをしたうえで、地域別指数の各セクターについて、時価総額の50%をカバーする企業の抽出をめざしています。

[投資方針]
ESG評価の優れた全世界の株式の動きを表す代表的な株式指数である「MSCI ACWI ESG Leaders指数」をベンチマークとして投資先銘柄を選定しており、当指数は、環境や社会に対する、各企業の負荷やガバナンス体制を考慮したESG総合スコアを用いています。当指数の構成銘柄を決定する方法は、定量的なデータをもとに、ESG格付けが一定以上の銘柄のみを対象とするポジティブスクリーニングを行なっています。また、MSCI のESGレーティングおよび 不祥事スコア (企業の事業、製品、サービスが環境、社会、またはガバナンスに与える負の影響が懸念される不祥事に対する 評価 )の適格性基準に満たない企業、またアルコール、ギャンブル、たばこ、銃器などに関与している企業は投資対象から除外されます。
MSCIのESG格付けの前提となる主要課題フレームワークは、同社がESG重要課題と定めている事項から構成されており、選定基準は世界産業分類基準(GICS)の産業サブグループ毎に定めています。

MSCIの主要ESG課題フレームワーク

  • 環境(E)
    地球温暖化:炭素排出量、気候変動への脆弱性、資金調達の環境への影響、製品カーボンフットプリント
    自然資源:水資源枯渇、生物多様性と土地利用、責任ある原材料調達
    廃棄物管理:有害材料と廃棄物管理、包装材廃棄物、電子機器廃棄物
    環境市場機会:クリーンテクノロジー、グリーンビルディング、再生可能エネルギー
  • 社会(S)
    人的資源: 労働安全衛生、人的資源開発、労働マネジメント、サプライチェーンと労働管理
    製品サービスの安全:製品化学物質、安全な金融商品、プライバシー&データセキュリティ、製品安全・品質、責任ある投資
    ステークホルダーマネジメント: 地域社会との関わり、問題のある調達先
    社会市場機会: 金融へのアクセス、ヘルスケアへのアクセス、健康市場機会
  • ガバナンス(G)
    コーポレートガバナンス:取締役会構成、報酬、オーナーシップと支配、会計リスク
    企業行動:企業倫理、税務の透明

上記の投資方針に基づき、上位組入銘柄は米国、先進国、新興国それぞれの市場を代表する上場投資信託(ETF)で構成されています。

[構成銘柄上位]

当ファンドは、「パッシブ」またはインデックス投資手法を用い、環境・社会・ガバナンス(「ESG」)のパフォーマンスが同業他社と比較して高い企業へのエクスポージャーを提供する資本加重インデックスである「原指数」のパフォーマンスに概ね対応する投資成果を目指します。原指数は米国市場の大・中企業で構成されています。

当ファンドは、「パッシブ」またはインデックス投資手法を用い、環境・社会・ガバナンス(「ESG」)のパフォーマンスが同業他社と比較して高い企業へのエクスポージャーを提供する資本加重インデックスである「原指数」のパフォーマンスに概ね対応する投資成果を目指します。原指数は、カナダと米国を除く先進市場諸国の大・中企業で構成され、欧州、オーストラリア、東アジアに重点を置いています。

当ファンドは、「パッシブ」またはインデックス投資手法を用い、環境・社会・ガバナンス(「ESG」)のパフォーマンスが同業他社と比較して高い企業へのエクスポージャーを提供する資本加重インデックスである「原指数」のパフォーマンスに概ね対応する投資成果を目指します。原指数は、指数プロバイダーが定義する新興市場国の大・中企業から構成されています。

[ThinkESGレビュー]

SBI 証券が提供する新NISA対象のESG関連商品のなかで、最も信託報酬の低い商品であるものの、全世界の株式を対象とするETFを組入銘柄に含めていることから分散効果が高い商品と言えるでしょう。一方で複数のETFを投資対象としていることから、構成銘柄を確認するにはETF毎の運用報告書などを読み込む必要があるため、詳細を把握するにはひと手間かける必要があります。

②りそな-Smart-i 国内株式ESGインデックス

  • 信託報酬:0.2365%
  • 1年リターン:22.68% (カテゴリ平均22.2%)
  • カテゴリー・運用方式:国内株式・インデックス型
  • NISA対象:成長枠
  • 協会コード:AJ31119A

[ファンド概要]

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI) ジャパン ESG セレクト・リーダーズ指数(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行います。

[特徴]

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