チャールズ皇太子はマグナ・カルタに着想を得たサステナブルな社会・経済の再構築を促す「地球憲章(Terra Carta)」を発表した。これは、2030年までに世界経済の持続可能性を高める、民間企業に向けた約100の行動指針から構成される。
地球憲章には気候変動や生物多様性などに関する国際合意の支持や、2050年を目処とする地球環境改善、脱炭素社会実現に向けた経済システムの整備などが盛り込まれる。
さらに、新設立された「自然資本投資同盟」によって2022年までに70億ポンド(約1兆円)を調達、自然資本への投資を行う予定だ。憲章立ち上げのスポンサー企業としては、BlackRock、Bank of America、HSBCなどが挙げられる。
権威がある人物によるサステナブルな社会的・経済的循環システム構築を目指す呼びかけが及ぼす影響は小さくないだろう。共感・協賛する企業が増え、こうした潮流が加速し、具体的なシステム改革に繋がることを望む。
参考リンクThe Guardian:Prince Charles urges businesses to sign Terra Carta pledge to put planet first