プラスチックや多くの製造品に使用される主要な原料である石油化学製品の生産による温室効果ガス排出量は世界の排出量の最大2%に相当し、これは航空業界の排出量に匹敵する。政府や企業が目指す温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)を目指すには、石油化学業界は2050年までに排出量をゼロに削減するよう求められている。
Bloomberg NEF(BNEF)の最新レポートによると、化学製品の脱炭素化に向けて電化と炭素回収・貯留(CCS)が中心的な役割を果たし、2050年までに7590億ドル(約96兆円)を追加投資すれば、石油化学製品を温室効果ガス排出量をぼゼロで製造することができるという。
他のどの作業部門よりも脱炭素化への道は複雑とも言われているが、石油化学企業のネットゼロ目標は、鉄鋼やセメントといった他の大量排出企業よりも世界の製造能力を幅広くカバーしているとBNEFが指摘する。本レポート「石油化学製品の脱炭素化。A Net Zero Pathway」は、低排出化学物質への道筋を示し、電化とCCSの導入コストの低下を組み合わせることで、総生産量が大幅に増加しても、排出量をネットゼロにすることができると説明している。
BNEFは、
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