フォーチュン誌は世界を変えるトップ企業52社を発表した。このランキングは企業、財団、NPO・NGOなどからなる世界的なコミュニティである「シェアード・バリュー・イニシアチブ」が参画し、以下の4点を評価基準として作成された。
- 社会インパクトの可測性 : 特定の社会問題に対する影響の範囲、性質、および耐久性を考慮。
- ビジネスの結果 : 社会的に影響力のある仕事が会社にもたらす利益を考慮。
- 可変性 : 会社の取り組みが業界の他の会社の取り組みと比較してどれほど革新的であるか、そして他の会社がその例に従ったかどうかを検討。
- 統合性 : イニシアチブが企業の全体的な戦略にどれほど不可欠であるか、そしてその戦略がどれだけうまく伝達されているかを検討。
トップ10社は以下のようになっている。
(出処:Fortune)
首位はアストラゼネカやビオンテックといった、ワクチンメーカー。今年に入り、世界的に猛威を奮ったコロナウイルスのワクチン開発が評価された。
次いでアリババがランクイン。パンデミック流行下でeコマースの柔軟な対応を見せ、ヘルスケア商品の流通に貢献した。同様に人々への日用品供給の観点から、9位にウォルマートが入っている。
また、Zoomが6位に入った。ソーシャルディスタンスや自粛生活が求められた中で、人々のコミュニケーションを支えた。教育分野では、25ヵ国約10万校が利用した。
一方、気候変動対策を評価されて4位にランクインしたのがブラックロック。企業に気候変動リスク管理の透明性を高めるよう求めた。
日本からはウシオ電機が40位にランクイン。殺菌紫外線ランプの製造がパンデミックの課題に貢献している点が評価された。
同誌はパンデミック、気候変動、所得格差といった世界規模課題解決への協調はビジネスの肝になるという見解を示している。
参考リンク:
Fortune:Change the World
3BLMedia:Nominate a Company for the 2020 Fortune Change the World List