KnowTheChain:世界のアパレル・フットウェア企業64社の強制労働リスクを評価
2020年と2021年の2年にわたり、イギリスの人権団NGO、Know The Chainは世界のアパレル・フットウェア大手企業64社によるサプライチェーン上の強制労働リスクへの取り組みを評価した 。日本企業では、ABCマート、アシックス、ファーストリテイリング、良品計画、しまむらの5社が調査対象となった。 スポーツウェアブランドのLululemonやAdidasは、様々な調達状況で移民労働者の権利を守るための実証可能な取り組みを行ったことが高く評価され、前回に続いて上位を独占する結果となった。日本企業 ...
世界の自動車産業、CO2削減策の大半が不十分
ロイター通信が金融データ・プロバイダーのリフィニティブ(Refinitiv)と共同で立ち上げたシグナル・クライメート・アナリティクス(Signal Climate Analytics)社は、この10年間で自動車産業はどのように変化したのか、なぜその変化が重要なのか、そして自動車メーカーは脱炭素化という課題に対応するために再び製品を変化させる準備ができているのかを検証した。 世界のCO2排出量の約5分の1を占める運輸部門の中核的存在である自動車産業は、これまで以上に、気候変動に対処するために必要なクリー ...
石油メジャー3社、株主総会・裁判所で気候変動対応を迫れる
石油大手3社のエクソン・モービル(Exxon Mobil)社、シェブロン(Chevron)社、ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)社に対して、株主総会や裁判所でそれぞれ、ビジネスモデルの脱炭素化を加速させる大きな圧力となる結果が次々と発表され、エネルギー業界に衝撃を与えた。 Exxon v ヘッジファンド 5月26日に開催された石油メジャーのエクソン・モービルの株主総会で、小規模なアクティビスト・ヘッジファンドが少なくとも2人の取締役を落選させた。 これは、気候変動に対する世界的 ...
【6月27日開催】ESGスクール#4:「ESGの「G」の重要性」
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「健康経営銘柄2021」トップ48社公開
5月10日に、経済産業省と東京証券取引所は「健康経営銘柄2021」を発表した。東京証券取引所に上場している企業の中から健康経営の取り組みが特に優れた企業を選定し、長期的な視点からの企業価値の向上を重視する投資家にとって魅力ある投資対象であるものとして紹介するものだ。令和2年度の回答企業数は2,523社(法人)で、うち上場企業は970社、未上場企業は1,553社だ。 健康経営とそのメリット そもそも「健康経営」とは、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することをいう。健康経営を実践すること ...
ミャンマー・クーデター: 今、求められる日本企業の人権問題への対応
新型コロナウイルスの社会的影響においてESGのSへの注目度が高まっている一方で、Sのテーマで特に重視されているのはビジネスの人権への配慮。中国の新疆区域でのウイグル族強制労働問題に加え、ミャンマーの国軍が起こしたクーデターの影響で人権侵害が深刻化する地域で経済活動を続ける日本企業の人権問題への対応が問われている。 ミャンマー・クーデターから3ヶ月。国家の全権を掌握したミャンマー軍によるNLD議員の暗殺、一般市民の殺害など現地の人権団体は、これまでに759人が犠牲になったとしていて、依然として緊迫する状 ...
太陽光と風力で世界のエネルギー需要100倍以上まかなえる。
英国のシンクタンク「カーボン・トラッカー」が発表した最新レポートによると、再生可能エネルギーの急速なコスト低下が続く中、2050年までに、すべての化石燃料に代わって、風力や太陽による再生可能エネルギーが世界のエネルギー需要をまかなえることができるという。 同レポート「The Sky's the Limit」によると、ここ数年で太陽光や風力発電のコストが大幅に下がったことで、世界の需要を100倍以上満たすことができるエネルギー資源が誕生し、そのほとんどがすでに化石燃料と比べても経済的に競争力を持つとする。 ...
銀行の融資に伴う温暖化ガス排出量、オフィスの700倍以上
グローバル企業の環境データ開示システムを運営する非営利団体CDPが世界で初めて発表した報告書によると、金融機関の融資、投資、引受活動に伴う温室効果ガス排出量は、金融機関の事業活動による直接排出量の平均700倍以上であることが判明した。 4月下旬に発表された「Time to Green Finance Report」によると、世界の金融機関の気候関連の影響やリスクのほとんどが、より広範な経済活動への融資に起因しているという。しかし、CDPの金融サービス気候変動アンケートを通じて2020年の環境データを開示し ...
[イベントレポート] ESG School #2 ESGの「E」の重要性
ThinkESG主催の「ESG SCHOOL #2 ESGの『E』の重要性」 が4月25日にオンラインで開催されました。当日は、環境への配慮はなぜ重要なのか?、サステナビリティへの配慮が優れる企業を探すには、何を重視すべき?など、機関投資家へのアドバイザリー、気候変動修士号や環境NGOの立ち上げ経験を持つ、古野編集長ならではの視点で、ESG投資の「E」に関するインプットを行いました。またライブアンケートやディスカッションを通じた参加者とのインタラクティブな交流など、盛り沢山の内容を十数人の参加者と共有し ...
IEA:世界のEV販売台数2020年41%増、更なる成長見込む
国際エネルギー機関(IEA)の新しいレポートによると、電気自動車(EV)の販売台数は2020年に41%増加し、導入はこの10年間で大幅に拡大し、各国政府がネット・ゼロ目標達成のための政策を実施すれば、さらに加速する可能性があるという。 IEAが発表した「グローバル電気自動車アウトルック2021(Global Electric Vehicle Outlook 2021)」によると、パンデミックにより経済不況が連鎖的に発生したにもかかわらず、2020年には前年比41%増の300万台という記録的な電気自動車の新 ...