昨今、金融機関や機関投資家による温室効果ガス(以下GHG)削減に向けた積極的な取り組みが注目されている。欧米のESG投資家が先行する中、最近では日本を始めアジア勢の方針転換も見られるようになってきた。その第一人者はアジア最大の資産運用会社であるアセットマネジメントOne株式会社(以下AM-One)。AM-Oneは、2030年までにGHG排出量の実質ゼロに向けて運用する資産を全体の半分超えの30兆円とする野心的な目標を設定した。 AM-Oneは、「投資顧問事業」と「投資信託事業」の双方の事業領域における運用資産残高は約57兆円と国内有数の規模を誇っている資産運用会社として、今回の発表は業界全体に影響を及ぼすものだろう。
2050カーボンニュートラル達成に向けて、2030年中間目標の設定
AM-Oneは、2021年9月、「2050年もしくはそれ以前までにGHGの排出量の実質ゼロに向けて運用する資産について、2030年時点における中間目標を運用資産(2021年3月末時点)の53%、30兆円に設定した。」と公表した。 また、インベストメントチェーン(顧客・受益者から投資先企業へと向かう投資資金の流れ)全体でネットゼロへの移行を後押しするため、以下の3点について取り組むと公表した。
インベストメントチェーンの脱炭素化に向けて
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