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次世代環境住宅「ZEH+」や「LCCM住宅」の普及に期待

公益財団法人 地球環境戦略研究機関 IGESが出した「1.5度ライフスタイル」レポートには、私たちの生活におけるカーボンフットプリントは、「食」「住居」「移動」「その他の消費財レジャー・サービス」のうち「住居」が最も割合が高いと示されている。

住居の中でも特に環境負荷が大きいのは「エネルギー消費」なのだが、ここに対応するさまざまな住宅が出てきているのをご存知だろうか? それは、省エネ性能の向上や太陽光パネルの設置などによって住居におけるCO2排出量を大きく減らしたり、マイナスにすることを可能にした「ZEH+住宅」や「LCCM住宅」と呼ばれる住宅だ。

ZEHの上をいく「ZEH+住宅」

「ZEH住宅」とは、外皮の高断熱化・高効率な省エネルギー設備を備え、再生可能エネルギー等により年間の一次エネルギー(化石燃料発電による電気)消費量が正味ゼロになっている住宅のことを指す。このZEHの基準よりもさらに厳しい省エネ基準が設けられているのが「ZEH+住宅」だ。

ZEH+の定義としては二つある。一つめはさらなる省エネの実現だ。

これは、基準一次エネルギーの消費量をZEHの20%からさらに多い25%以上削減するというものだ。

二つめは、下記の太陽光発電の自家消費拡大措置のうち、二つ以上を導入すること。

◎外皮性能のさらなる強化

外皮平均熱貫流率(UA値)が0.30~0.50以下であること(地域区分により異なる)

◎高度エネルギーマネジメント

HEMSにより住宅設備の制御が可能であること

◎電気自動車(プラグインハイブリッド車を含む)活用のための充電設備

発電した電力を電気自動車等に充電できる設備を車庫等に設置すること

2022年度(令和4年度)の補助金(経済産業省・環境省連携)は、ZEH住宅一戸あたり100万円となっている。

住宅のライフサイクルを通じて、CO2の収支がマイナスになる「LCCM住宅」

「LCCM住宅(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)」は、再生可能エネルギーを導入することに加え、住宅の建設・運用・廃棄時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅のことを言う。

LCCM住宅の認定を受けるためには、下記の要件のいずれかを満たす必要がある。

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