世界初の植物由来ETF「EATV」がニューヨーク証券取引所に上場した(NYSE:EATV)
EATV ETF は、「植物由来のイノベーションと代替タンパク質」という全く新しいインパクト資産クラスを創出した。 このETF(上場投資信託)は、植物や植物由来成分を使って、気候変動や食糧安全保障に対応する持続可能な消費のための動物由来でない製品を作るために革新的なサプライチェーンを持つ40社以上の企業で構成されている。このETFは、ファンドアドバイザーであるVegTech™ Investによって作成されたもので、注目を集めている。
EATV ETFは、動物由来の製品よりも生産に必要な資源が少ない植物由来の製品で、現在の食品産業をひっくり返す革新的な企業に資金を供給する。EATVファンドマネジャーのサーシャ・グッドマン博士は、「植物由来の製品の特性は、食料安全保障に対応し、環境へのダメージが少なく、気候変動との戦いに不可欠だと考えています」と説明している。
VegTech InvestのCEOアルファノ氏は「気候変動、地球と人類の健康状態の悪化、食糧不足の問題に対処することが世界的に急務であることを考えると、これらの危機を緩和する方法である植物由来のイノベーションは、世界的なメガトレンドの初期段階にあると信じています」とは述べている。
プラント・ベースト・イノベーション
プラントベースイノベーションは、世界で最も差し迫った問題に取り組むためのスイスアーミーナイフのようなアプローチだ。ミシガン大学のライフサイクル分析によると、ビヨンド・ミート・バーガーは、従来の畜産に比べて水の使用量を99%、土地の使用量を93%、温室効果ガスの排出量を90%、エネルギーの使用量を46%削減することが分かっている。このように、個人投資家や政府は、食品と材料のサプライチェーンを変えるソリューションとして、プラントベースイノベーションに投資する必要性を認識し始めている。
EATVが投資するのはサステナブルなフードチェーンを構築するために以下のテーマを含む:
- ビヨンドバーガーなどの人気商品を製造している植物由来の食品・食材会社
- 動物性原料を使用しない化粧品用スクワレンやコラーゲンを製造する植物由来の素材企業
- 屋内垂直農法、無肥料、ロボット工学により、より少ないスペースでより多くの植物を栽培する植物由来の農業技術企業
- 植物由来の炭水化物やその他の原料を、精密発酵、細胞培養、先端技術などを用いてタンパク質に変換する代替タンパク質企業
- 植物や植物由来品を利用した独自のイノベーションと技術で、動物性のない一次産品を製造する企業
- より効率的で気候変動に強く、持続可能な食糧・素材供給システムの実現に取り組んでいる企業
EATVの上位13銘柄
22年5月22日時点、EATVの上位10銘柄は、以下の通り
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