世界的な決済テクノロジー企業であるマスターカードは、全従業員のボーナス支給額の計算に会社のESG目標の達成度を含めることを開始すると、CEOのミーバッハ氏が新たに発表した。
この新しい取り組みは、マスターカードが昨年導入した上級管理職向けの新しい報酬モデルの延長線上にあるもので、同社のESG優先分野であるカーボンニュートラル、金融包摂、男女賃金格差の達成度に応じたインセンティブ報酬を設定するものである。
この新しいモデルは、今年から従業員のボーナス給与に適用され、引き続き、排出量、財務的包括性、男女間賃金格差というESG重点分野に焦点を当てている。
ミーバッハCEOによると、
「これらの要素は、当社がこれらの分野で大きな影響力を持ち、当社のビジョンに密接に合致しているため 選ばれたという。さらに結果として、彼らの働きと皆さんのおかげで、私たちは目標を達成するか、あるいはそれを上回ることができた。個人的、経済的、環境的な成功を誰もが手に入れられるようにすること、それが私たちが経済に力を与え、人々に力を与える方法であり、私たちの責任と成功は共有されるもの。そして今、私たちは、このことが正しく認識されるように努めています。私たち全員の力を結集すれば、達成できないことはないのです。」
今後もマスターカードのような大手金融企業をはじめとし、ESGパフォーマンスに連動した報酬制度が普及していくだろう。
参考記事
”Mastercard Links Compensation for All Employees to ESG Goals”
<https://www.esgtoday.com/mastercard-links-compensation-for-all-employees-to-esg-goals/>
”Sharing accountability and success: Why we’re linking employee compensation to ESG goals”<https://www.mastercard.com/news/perspectives/2022/esg-goals-and-employee-compensation/>