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EU、気候テック人材10万人を育成する初の「ネットゼロアカデミー」を設立

欧州委員会(EC)は、クライメート・テック(気候変動関連技術)バリューチェーン向けに10万人の労働者を訓練するための「ネットゼロアカデミー」の第一弾として「欧州ソーラーアカデミー」を発足した*1。

今後3年間で太陽光発電のバリューチェーンにおける労働力と技能のギャップを埋めることを目指している。同アカデミーは、設計から製造、設置、メンテナンスまでの産業サプライチェーン全体で労働者を訓練する予定だ。

ECエネルギー担当委員のカドリ・シムソン氏は次のように述べている:

「太陽光発電は欧州のエネルギー移行の中心であり、設計から製造、設置、メンテナンスまで、産業サプライチェーンのあらゆる段階で数千の雇用を創出する可能性があります。委員会が設立したネットゼロアカデミーは、欧州の労働者がこのエキサイティングな機会を受け入れ、野心的なREPowerEU目標を達成するためのさらなる支援を提供します。」*2

カドリ・シムソン氏、ECエネルギー担当委員

REPowerEUは、欧州連合(EU)のエネルギー戦略で、主にロシアのエネルギー依存から脱却し、再生可能エネルギーの利用を拡大することを目的としている。これには、エネルギー供給の多様化、エネルギー効率の向上、そして持続可能なエネルギー技術への投資が中心となる。REPowerEUは、気候変動対策とエネルギー安全保障の強化を両立させるための計画であり、以下の定量的な目標が設定している(*3):

1. 2030年までに総エネルギー消費の45%を再生可能エネルギーから供給
2. 2030年までにEU全体のエネルギー消費を13%削減
3. 2025年までに1,200億立方メートルのロシア産ガス輸入の削減(再生可能エネルギーとエネルギー効率の向上による代替)

これらの目標は、エネルギー安全保障を強化し、持続可能なエネルギー転換を促進することを目的としている。

新しいアカデミーの立ち上げは、欧州議会が今年初めに採択したネットゼロ産業法(NZIA)に続くもので、

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