【5/5、世界市場】
これまでのESGの台頭は強気相場とタイミングが重なっていたため、コロナウイルス市場のパニックにおいて、運用会社が弱気相場をどう乗り切るのか、持続可能なポートフォリオの株式や債券は持続的な暴落の中でどうパフォーマンスを発揮するのか、といった疑問があがっていました。
そこで、世界有数の金融サービス会社、アリアンツ・グローバル・インベスターズが持続可能で責任ある投資信託のパフォーマンスを分析した結果、第1四半期における「景気後退時の回復力」において、サステナブルな戦略の大部分が様々な市場のベンチマークを上回ったことを発見しました。(コロナショックの中でESGポートフォリオの方が好成績を残した理由の分析等は、4月15日投稿の『コロナ x ESG』をご参照ください)
さらにアリアンツ以外にも、暴落した市場でESGポートフォリオがどのようにパフォーマンスを発揮したかを検証する企業が出始めてます。グローバルに事業を展開する独立系資産運用会社、インベスコのマネーマネージャーらは4月14日、ESGスコアの高い証券のポートフォリオの方が全般的に良い実績を残していると述べています。
その一方で、コロナウィルスの大流行により株式市場全体が荒廃したため、ESGに焦点を当てた米国の10大投資信託のうち6つは、今年のベンチマークを下回る結果となっています。
【参照ページ】ESG a Win for Stocks, Less So for Bonds Amid Covid-19 (Bloomberg Green)