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第一生命:ネットゼロ投資アライアンスへ加盟

第一生命保険株式会社は、「ネットゼロ・アセットオーナー・アライアンス」(ネットゼロ AOA)に加盟した。日本の機関投資家のネットゼロ AOA への加盟は初である。

このアライアンスはパリ協定達成と目的とし、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロのポートフォリオ移行を目指す機関投資家の国際的なイニシアティブだ。2019年に国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP-FI)と国連責任投資原則(PRI)が設立した。独 Allianz、仏 AXA、米 CalPERS といった保険会社や年金基金等の33機関が加盟している。2021年1月時点で運用資産総額は5兆ドル(約525兆円)を超える。

第一生命はアライアンスの一員として、下記3点を宣言した。

  1. 2050年脱炭素に向けて5年ごとに運用ポートフォリオの中間目標を設定
  2. 投資先企業の気候変動への取組・行動変容を後押しするエンゲージメントの強化
  3. 投融資を通じて、低炭素社会への移行や環境イノベーションの創出を支援

(出処:第一生命)

日本企業が投資行動の脱炭素化を促す国際的イニシアチブに加盟を果たしたことは歓迎すべきことだ。それに加え、第一生命は2023年度までの100%再生可能エネルギー化(RE100)達成方針を策定している。しかし、これらの宣言を見ると、第一生命による定量的な中間目標設定は見当たらなかった。

今後、投資先ポートフォリオの脱炭素化に向けた中間目標や投資先企業とのエンゲージメント活動の強化といった、ネットゼロAOAの規則に沿った野心的な数値設定を期待したい。


参考リンク:第一生命:THE NET-ZERO ASSET OWNER ALLIANCE

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