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2024/6/15

記録的な暑さの5月、気候変動対策への呼びかけに拍車

観測史上最も暑い 欧州連合(EU)の気象情報機関コペルニクス気候変動サービス(C3S)のデータによると、2024年5月は観測史上最も暑く、12ヶ月連続で世界平均気温が過去最高を記録した。 このC3Sのデータは、国連事務総長が緊急行動を呼びかける中で引用されたもので、気候変動の側面を詳述した2つの新しい報告書が発表された。*1 2024年5月の世界平均気温は、1991-2020年平均を0.65℃、1850-1900年産業革命前平均を1.52℃上回り、産業革命前平均を1.5℃上回ったのは11ヶ月連続(2023 ...

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2024/6/13

バイデン政権、炭素市場への責任ある参加のための7つの新原則を発表

バイデン政権は、自主的な炭素市場に関する7つの新原則を発表し、連邦政府の気候変動アドバイザーや農務省、エネルギー省、財務省の官房長官らが署名した。この原則は、最近論争の的になっている自主的な炭素市場(VCM)への信頼を回復することを目的としている。 5月28日に発表された同原則は、企業のCO2オフセットクレームの信頼性への懸念が出ていることを認めながらも、炭素市場への投資は米国の気候変動目標に向けて「大きな前進をもたらす」ことができると述べている*1。 VCM市場では、企業が新たに植林するなど、温室効果ガ ...

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2024/6/2

グローバルEV市場、欧・中先行からマス市場へ

世界における電動モビリティの最新動向を特定・評価する年次刊行物である「グローバルEVアウトルック」の2024年版が国際エネルギー機関(IEA)から発行された。*1 本レポートでは、過去のデータ分析と2035年までの予測を組み合わせ、主要市場や新興市場における電気自動車や充電インフラの導入、バッテリー需要、投資動向、関連政策の進展など、注目すべき主要分野を検証している。また、電気自動車の普及が電力や石油の消費、温室効果ガスの排出にどのような影響を与えるかについても考察や、電気自動車のリーズナブルさ、中古市場 ...

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2024/5/29

企業のESG努力の欠如が離職原因に

コロナ禍では、リモートワークへの移行、生活の中の優先順位の変化、そして辞職する従業者が顕著にみられるなど、多くの企業は優秀な人材をよりよく採用し、雇用を継続する方法を再考する必要に迫られた。今、叫ばれているのは、「気候退職者 (英:Climate Quitting)」だ。*1 労働用語集に最近追加されたClimate Quitting (気候退職者) とは、雇用主がESGへの取り組みの期待を満たしていないと感じたために仕事を辞めたり、内定を断ったりする従業員を指す。*2   マッキンゼーによる2023年の ...

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2024/5/26

転換期を迎えた自然環境

気候変動に関するアジア投資家グループ(AIGCC)は、アジア太平洋地域の投資家に対し、自然関連リスクの特定と対処に関するガイダンスを提供する新しい報告書「転換期を迎えた自然環境(英:Nature at a Tipping Point)」を発表した。*1 この報告書は、アジア太平洋地域の生態系の健全性が1970年以来55%減少しているなど、アジア太平洋地域が著しい自然喪失に見舞われている重要な時期に発行された。 報告書によると、アジア太平洋地域の経済総付加価値の53%が自然への依存度が中程度または高いにもか ...

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2024/6/30

2024年総会シーズン、気候変動関連の株主総会決議に注目

毎年4月から5月にかけて米国で、そして日本では6月頃に、多くの大企業が年次株主総会を開催する。総会では、株主が取締役会専任議案に対する賛否や、サステナビリティ課題に関する懸念やその他の重要事項に関する決議を行う機会である。 2024年の総会シーズン、株主は金融機関やその他の炭素集約型企業に対し、気候変動関連の情報開示を強化し、世界の平均気温の上昇を1.5度未満に抑えるという世界的目標を達成する道筋と整合する事業戦略を求めている。 国際エネルギー機関(IEA)によれば、2050年までに世界の気温上昇を1.5 ...

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2024/5/12

サステナブル・ツーリズムの可能性

新型コロナのパンデミックからの復帰に伴い、日本の国内観光とインバウンド観光が回復し、新たな高みに達した。日本政府観光局(JNTO)によると、3月の推定訪日外国人旅行者数は308万人に急増し、2019年同月比で11.6%増と顕著な伸びを示し、1964年の記録開始以来、月間最高を記録した。 しかし、観光客の増加が地域経済を活性化させる一方で、差し迫った懸念も再燃している。結果として生じるオーバーツーリズム(過剰観光)は、地域住民の日常生活に害を及ぼすだけでなく、観光が依存する環境資源にも多大なストレスを与え、 ...

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2024/5/3

東南アジアのグリーントランジションがもたらす投資機会

世界的な経営コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーやシンガポールの政府系投資会社テマセクとその脱炭素投資に特化した戦略子会社ジェンゼロ(GenZero)、英銀行グループスタンダード・チャータードによって、「東南アジアのグリーン経済2024」という新たなレポートが発行された。*1 同レポートによれば、東南アジアは、脱炭素社会の実現と持続可能な経済発展を両立させるために、グリーントランジションがもたらす絶好の機会をつかむことが重要だ。脱炭素化に資する実行可能で投資可能なビジネス機会を拡大することで、2 ...

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2024/4/29

豪石油・ガス大手、気候変動計画に対する投資家の反対票に直面

オーストラリアの最大手石油・ガス生産会社であるウッドサイド社の年次株主総会にて、58%の株主が同社の脱炭素化計画は不十分であるとして反対票を投じた。 4月24日にパースで開催されたウッドサイドの年次株主総会では、化石燃料生産で国内トップの同社と、その会長として注目を集めるリチャード・ゴイダー氏が、世界の気温上昇を抑制するための国際的な取り組みと、同社事業の整合性を図ることを拒否したとして、広範な批判に直面した。 ウッドサイド社に対する投資家の投票は、炭素制約のある世界で事業を継続する計画の信頼性をめぐり、 ...

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2024/4/21

世界経済、気候変動により2050年までに19%の所得減少へ

今日からCO2排出量を大幅に削減したとしても、世界経済は気候変動により2050年までに19%の所得減少に向かうことが、科学誌『ネイチャー』に掲載された新しい研究で明らかになった。 この損害は、地球温暖化を2度に抑えるために必要な緩和コストの6倍に相当する。 ポツダム気候影響研究所(PIK)の科学者は、過去40年間における世界1,600以上の地域の実証データに基づき、気候条件の変化が経済成長とその持続性に及ぼす将来の影響を評価した。 所得の変化は、過去の温室効果ガス排出量に起因するという意味で、気候変動が今 ...

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