ESGブログ・意見

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2023/4/22

【アースデイ特集】気候変動を阻止するめに今日からできる3つのこと

私たちが今後7年間で温室効果ガスの排出量をほぼ半減できなければ、地球温暖化は1.5度を越え、気候変動による最悪の影響に苦しむことになる。これは気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による最新の報告書(AR6)で発表されており、温室効果ガス排出量が増加し続ける現状を見ると達成は一見不可能のように思える。 しかしIPCCは、脱炭素社会を実現するために効果的かつ低費用で実現可能な選択肢はすでに私たちのまわりに溢れていると指摘した。最悪の事態を回避するために、2030年までに最も効果的な対策を示す図表が私たちが ...

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2023/3/12

グリーンウォッシュに騙されないための3つのチェックポイント

気候変動に関心が集まり環境への意識が高まるにつれて企業にもサスティナビリティや環境配慮が求められている。近年問題として取り上げられているグリーンウォッシュをご存知だろうか。 グリーンウォッシュとは、汚れた壁を素早く簡単に、清潔で明るく、新しいものに見せる特殊な塗料に掛けて、評判を守るために、不快な事実や不利な事実を意図的に隠そうとする意味の「ホワイトウォッシュ」という言葉と環境に配慮しエコな「グリーン」なイメージを組み合わせた造語である。 本ブログではグリーンウォッシュについて、最近の事例を挙げながら、グ ...

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2023/2/14

太陽光パネルの革新的リサイクル技術に期待

再生可能エネルギーの世界的普及により、太陽光パネルの設置が急速に拡大している。一方、使えなくなったパネルの廃棄物の処理も問題となっている。また、太陽光パネルの製造に必要なレアアースメタル(希土類金属)の価格高騰やサプライチェーンの混乱による仕入れの遅れも目立っている。   そんな中、オーストラリアのディーキン大学最先端材料研究機構の研究者らは使用済みのソーラーパネルからシリコンを安全かつ効率的に回収し、1キロあたり410万円の価値を持つ新規のナノマテリアルに変換する技術のテストに成功し ...

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2023/1/26

ダボス会議からの展望

欧州での地上戦、景気後退の脅威、グローバリゼーションからの一部脱却などを背景に、スイスの山間の町ダボスで開催されていた世界経済フォーラムの年次総会が1月20日に閉幕した。 今年の「ダボス会議」は、政府、企業、市民社会から過去最多のリーダーが参加し、史上最大規模となった。ダボスでは、どのようなトピックスが話題となったのだろうか。コンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーは、議論の中から5つの重要なポイントを取り上げた。 グローバルな混乱は収束していない。企業は、明日に備えるために、今のうち、レジ ...

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2023/1/10

2023年のESGテーマ

2022年はESG投資の観点からは不安定で不利益なできごとが多数起きた。一方で、コロナウイルスとエネルギー危機への対応に加え、さらに気候変動対策の強化や生物多様性の回復という中長期の課題解決がさらに重要とされる時代の中、ESG対応が優れている企業は外部環境の変化に対して引き続き柔軟に適応する能力(レジリエンス)が高いことを踏まえておけば、中長期的にパフォーマンスは市場平均を上回ることが期待できる。2023年も市場のボラティリティーが続くことは避けられないが、ThinkESGが注目する3つのESGテーマを紹 ...

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2022/12/30

2022年ThinkESG人気記事ランキング

ThinkESGの2022年の人気記事トップ5を発表!今年のESGキーワードは「人権」、「ESGウォッシュ」、「COP27」、「ネットゼロ」と「インフレ削減」でした。まだお読みになっていない方は、ぜひチェックしてください。  WBA:人権重視する大手企業格付けを発表 「ESGウォッシュ」に騙されないための4つのポイント COP27特集: 気候変動における「損失と損害」とは? IEA:2050年ネットゼロ・シナリオを発表 米国「インフレ削減法」可決、史上最大 ...

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2022/11/13

COP27特集: 気候変動における「損失と損害」とは?

エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されている国連気候変動会議COP27(第27回国連気候変動枠組条約締約国会議)では、気候変動における被害に苦しむ途上国を含んだアフリカ大陸での開催につれ、気候危機における「損失と損害」についての議論が注目されている。 初の議題『Loss and Damage(損失と損害)』 今回初めて会議の正式アジェンダの中に『Loss and Damage(損失と損害)』が取り上げられた。 今年初めに開催されたドイツ・ボンの会議でパキスタンによって提案され、正式に採用された。パキ ...

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2022/11/4

木質バイオマス発電、ほんとにサステナブル?

「カーボンニュートラルな電気」として木質バイオマス発電の導入量は年々増加してきました。当初は林地残材などの地域の森林資源利用の推進は目的の一つであったが、近年は海外産の原料輸入が急速に伸びています。世界に先駆けてバイオマスの導入を活発に進めてきた欧州でも同様の現象が起こっており、木質バイオマスの「カーボンニュートラル」や持続可能性について多くの疑問点が顕在化してきています。本記事では欧州での最新の取り組みと交えながら、日本や世界における木質バイオマス発電の持続可能性について説明します。 バイオマスエネルギ ...

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2022/7/11

自然なくして、ネットゼロは成立しない

自然破壊と気候変動という2つの危機は、表裏一体の関係にある。しかし、あまりにも長い間、この2つの危機は別々に議論され、対処されてきた。資本市場も同様で、両者の問題は別個のものとして扱われてきた。しかし、そうではないはずだ。 経済的には、自然環境は何千兆円もの価値を持つが、今までその価値は正しく財務的に評価されていなかったため、環境を破壊するのにコストがほとんどかからず、逆に環境を保全する取り組みがコストとして計上されてきた。しかし事実場、逆のはずだ。企業は公の財産である自然環境を破壊した場合、社会にそのコ ...

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2022/6/25

科学的知見に基づいたネットゼロ目標を評価する『Net Zero Tracker』

Net ZeroTrackerは、国、地域、都市、企業が約束した温室効果ガス排出実質ゼロ目標を達成し透明性のある説明責任を果たせるよう、専門家たちがデータをもとに評価する取り組みだ。 世界では、2018年のIPCC特別報告書をきっかけにネットゼロ(※)の目標設定をするところが大幅に増加した。しかしこれに対し、透明性と説明責任を果たしているところはまだ多いとは言えない。 そこでこれら目標に対し、関連するデータを収集し、あらゆる分野の専門家が進行状況を理解・評価できるようにしようと立ち上がったのが、Net Z ...

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