shin83

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2023/11/3

リチウム vs ナトリウム、次世代電池🔋の勝者は?

現在リチウムや他の電池材料の供給が限られており、価格も高いことから、代替電池の研究が進められている。ナトリウムイオン電池は、現在最も開発が進んでいる技術のひとつであり、近い将来、多くの用途で実用できる可能性がある。しかし、新しい電池技術の商業化を成功させるには何年もの研究が必要である。それに加えて需要が加速しているため、中期的な将来には電池が不足するリスクがある。 ナトリウムイオン電池技術は商業的に利用可能 中国の寧徳に本社を置く世界最大級のリチウム電池メーカーであるCATL*1は、乗用車用EVに使用され ...

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2023/10/29

フォーブス:2023年のESGファンド、ベスト8選定

投資先企業を選定する際、企業の財務状況や業績などの株価に影響を与える基本的な要素とともに、投資先企業の社会的・環境的影響を考慮するESG投資ファンドは爆発的な人気を博している。米国を中心に「反ESG」の動きも見られる一方で、一般投資家のESGファンドに対する意欲は依然として強く、大手コンサルティングファームPwCは、米国のESGファンドへの投資総額は2026年までに2倍以上の10.5兆ドルになると予測している。 個人投資家が分散型ポートフォリオの一部として適切なESGファンドを見つけられるよう、米経済誌の ...

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2023/10/22

化学物質管理の新たなグローバル・フレームワーク策定

ドイツ西部のボンにおいて9月末に開催された第5回国際化学物質管理会議にて、化学物質に関するグローバル・フレームワーク(Global Framework on Chemicals)への世界的な合意が形成された。同枠組みは化学物質と廃棄物の健全な管理を改善することを目的とした28の目標に基づいており、国際連合環境計画(UNEP)*1は、このグローバル・フレームワークに歓迎の姿勢を見せ、すべての人々にビジョンの達成のための努力を呼びかけている。日本政府が新たな枠組みにおけるアジア・太平洋地域の地域フォーカルポイ ...

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2023/10/16

IEAネットゼロ・ロードマップ:再エネが地球温暖化の救世主に?

国際エネルギー機関(IEA)は9月26日、「ネットゼロ・ロードマップ」(*1)を発表した。このレポートは、地球の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑えるために、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロ(ネットゼロ)にするための今後の道筋を示すものである。本レポートは、2021年に発表されたものの改訂版で、コロナ禍後の景気回復や、一部の再生可能エネルギー技術の驚異的な成長など、過去2年間のエネルギー情勢の大きな変化を盛り込んでいる。*2 本レポートによると、再生可能エネルギーの急成長が、世界の ...

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2023/10/8

クライメート・ウイークNYC:5つの主要テーマ

9月末に閉幕したクライメート・ウイークNYCは、毎年開催される国連気候変動会議に続く、世界のビジネスリーダーや専門家が脱炭素社会の実現に向けたソリューションを話し合う世界最大級のイベントである。 5日間で400のセッションがNYC内で開催された。企業、大学、国際機関などが主催したイベントでは、議論の中心となった5つの共通のトピックスが共有され、それらの議論を本記事でピックアップする。 5つの主要テーマ 生成AI+テクノロジー カーボン・データと金融 透明性 ガバナンス パートナーシップ 1. 生成AIは気 ...

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2023/10/3

EU、グリーンウオッシュを巡る新規則

欧州議会と欧州理事会は、誤解を招くような広告を禁止し、消費者により良い製品情報を提供するための新たな規則について暫定合意に達した。 この合意では既存のEUの禁止商慣行リストに、グリーンウォッシュ*1 をはじめとした問題性の高いマーケティング習慣を追加した。新規則の目的は、誤解を招くような誇大表現から消費者を保護し、消費者がより良い購買選択をできるようにすることである。 欧州議会と欧州理事会は、以下の行為を禁止するとに合意した。 「環境にやさしい」「自然」「生分解できる」「気候変動対策」「エコ」など謳ってい ...

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2023/10/1

「プラネタリーバウンダリー」地球環境の境界~9つ中6つがすでに限界越え~

2023年9月に発表された調査報告書(*1)にて、人間が地球上で持続的に生存していくためには、越えてはならない地球環境の境界(プラネタリーバウンダリー)の9つのうち、すでに6つが限界を越えており、地球が人類にとって安全な領域から大きく外れていることが示唆された。 プラネタリー・バウンダリーとはストックホルム・レジリエンス・センター所長ロックストロームらにより開発された概念で、現在人類が地球システムに与えている影響の状態を表す。*2 この報告書が示す発見や考察について本記事で説明する。 プラネタリー・バウン ...

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2023/9/23

石油時代の終焉、電気自動車の急成長が鍵

米シンクタンクRMIは、電気自動車(EV)の急成長により世界の自動車用石油需要はすでにピークに達し、2030年以降は暴落することで内燃エンジン時代の終焉が始まった、と予測する最新レポートを発表した。 RMIがベゾス地球基金とのパートナーシップのもと公開している「X-change シリーズ(*1)」の第二弾である「X-change:自動車」というレポートだ。RMIはクリーンエネルギーへの転換促進に向けて分野を超えた専門家が協働する非営利組織で、このX-changeシリーズでは、再生可能エネルギー技術の飛躍的 ...

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2023/9/18

空調業界の排出量は日本全体で排出するCO2の5倍?

オーストラリアの気候技術系新興企業であるコンリーテック(英:Conry Tech)は、空調産業が地球に与える深刻な影響を主張する報告書(*1)を発表した。コンリーテックは、空調機器の再発明を使命とし、その排出量を大幅に削減(40%削減)することを目指している企業である。報告書の著者であるコンリーテックのCEO兼共同設立者、サム・リングワルト氏は、「暑くなる世界において快適に過ごすために必要な空調技術が、気候変動の主な原因となっている」と指摘した。「特に40℃を超える日が増えている地域では、空調は贅沢品では ...

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2023/9/5

セメント製造、CO2削減のために何ができる?

二酸化炭(CO2)素排出量のおよそ7%を占めるセメント生産は、現在最もCO2排出量の多い産業部門のひとつだ。従来のセメントの排出量の約90%は、出来上がったセメント製品のほぼ4分の3の割合を占めるクリンカー(水、砂利、砂を結合させる結合材)の製造によるものである。 通常、クリンカーは石灰石と粘土を回転窯で約1482°C以上に加熱して作られる。クリンカーのCO2排出量の約3分の2は石灰石が加熱される際に、残りは熱を発生させるための燃料の燃焼により放出される。 この問題に対するアプローチとして、①エネルギー効 ...

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