もっともシンプルに説明しますと、ESG投資は、環境問題(E)・社会課題(S)・ガバナンス(G)(企業統治)への取り組みが優れた企業を評価し、積極的に選ぶ投資判断です。
ESG投資をすることで、持続可能な社会の実現に貢献する企業を応援できます。
また資産運用の面でも、ESGは中長期的に安定的、かつ市場平均を上回る投資収益の要素として重要視されています。
世界持続的投資連合(GSIA)によりますと、近年、世界の投資額の内、ESGに配慮した投資額は2016年から2018年の2年間で3割増加しました。日本のESG投資残高は、欧米に比べて少ないものの、大和総研によりますと2015年末から2018年3月末までに360%増加し(全体残高約232兆円)、ESGの勢いは加速しています。
では、どんな企業がESG力が高いといえるのか?以下E・S・Gの主なテーマを分け、評価されるポイントをまとめます。
これらのE・S・Gの課題解決に挑み、社会や環境に対するネガティブな影響を減らし、ポジティブな影響を増やす企業が将来性の高い、成功するビジネスモデルであると言う考え方です。上記のように、環境・社会・ガバナンスのリスクを低減し、ESGを考慮したオポチュニティー(機会)を勝ち取る企業が高く評価されます。
株式の投資価値を判断する際によく利用される尺度である株価と企業の収益力を比較することと共に、企業のESG評価ランキングもますます重視されています。
ESGの時代に、一般の投資家が企業のESG配慮を本質的に見極める能力を身につけることで、より良い未来、そして安定的かつ平均を上回る投資収益に繋がるESG投資を実践できますよう、連載の記事を配信いたします。
*ThinkESGは、ESGの内の「E」に特に着目し、基礎知識、最新のニュースや商品の分析など、「未来につながるESG投資を」促進するプラットフォームです。