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サステナブル投資信託と債権。過去2年で個人投資家の投資額が大きく増加。

2020年8月25日、NPO法人日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)は、個人向け金融商品のサステナブル投資残高の最新データを発表した。本データによると、2020年6月末時点の個人向け金融商品におけるサステナブル投資残高は8,683億円であった。その内訳は投資信託 5,352億円、社会貢献型債券が3,331億円であった。

内訳の前者に含まれる「SRI投資信託」は、Socially Responsible Investmentの略で、「社会的責任投資」と訳される。これは、ファンドの組入銘柄の投資基準として、従来の財務的側面だけでなく、企業として社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)(社会的・倫理的側面など)を果たしているかといった状況も考慮する手法をとっている投資信託である。JSIFのデータによると、2020年6月末時点のSRI純資産額は、2018年6月に比べて約1.62倍増加している。

内訳の後者である「社会貢献型債券」とは、資金の使い道を貧困支援や環境対策などに限定して発行される債券のことをいう。2020年6月末時点の社会貢献型債券の累計販売額は、2018年6月に比べて約1.14倍増加している。

本データから分かるとおり、過去2年間で個人向け金融商品におけるサステナブル投資残高は著しく増加している。実際、みずほ証券の投資信託への新規投資の最新のランキングでは、ESGファンドが1位にランクインしている。

今後ますます高まる個人投資家のサステナブル投資に対するニーズに伴い、ESG投資の枠に含まれるSRI投資信託や社会貢献型債券への投資額もより増加していくことが予想される。


参考文献:

NPO法人日本サステナブル投資フォーラム(JSIF) 調査本文: http://japansif.com/2006sridata.pdf

みずほ銀行 -投資信託販売金額ランキング:https://www.mizuho-sc.com/ap/product/toushin/ranking/index.html

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