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テキサス州: ESG運用会社10社をブラックリストに

テキサス州会計検査院は、化石燃料企業を「ボイコット」するファンドマネージャー10社のブラックリストを初めて公表し、それらの資産運用会社に対して州の年金資産の運用を一切禁止する計画だ。ブラックリストには、米国の最大手ファンドマネージャーであるブラックロック社、英シュローダー社、スイスの銀行UBSなどが含まれている。 昨年成立した州法に基づき、州政府は、化石燃料関連の株式保有をポートフォリオから明確に除外している金融サービス企業や投資ファンドを調査し、それらのファンドやマネージャーを州の年金基金の投資から排除することを任務とした。

テキサス州当局が先週発表したリストによると、30日以内に、これらの投資先や運用先を年金に組み込んでいる機関は、会計監査人に通知しなければならないとのことだ。テキサス州は、ブラックロック、BNPパリバ、クレディ・スイス、ダンスク・バンク、ジュピター・ファンド・マネジメント、ノルデア・バンク、シュローダー、スヴェンスカ・ハンデルスバンケン、スウェドバンク、UBSの金融機関10社をリストアップしている。しかし、テキサス州がブラックリストに載せたリストの商品数は更に多く、その他多数の運用会社による350本近い米国のオープンエンド型投資信託やETFも含まれている。これらの商品の多くは、サステナブルで、責任あるインパクトをもたらす、あるいはESGファンドと呼ばれているものである。

テキサス州の会計監査人であるグレン・ヘガル氏は、テキサス州がこのような決定を下した理由を次のように発表している。

「ESG運動は一部の金融会社が株主や顧客の最善の利益のために意思決定を行うのではなく、社会的・政治的課題を推進するためにその資金力を利用するという、不透明で倒錯したシステムを生み出しています。我々のレビューは、ESG運動全体のレビューではなく、エネルギー企業のボイコットに焦点を当てました。特に、金融機関の一部が公の場で反石油ガスという美辞麗句を連ねながら、内部で全く違う話をして二枚舌を使っていることが明らかになった」。

テキサス州の会計監査人、グレン・ヘガル氏

発表によるとこのリストは、石油ガス会社の株式保有を排除する企業やファンドを特定するための「最初の取り組み」ということだ。州は四半期ごとにこのリストを更新する予定だ。全米退職金管理者協会のデータによると、テキサス州の年金基金は2021年度時点で3570億米ドル(約50兆円)以上の資産を持っている。しかし、保守派による広範なESG投資に対する政治的反発の中で、最大の標的となったと思われるブラックロックは、石油とガスをボイコットすることはない、と声明をだした。

「我々は会計検査院の意見に同意しない。これは事実に基づく判断ではありません。ブラックロックは化石燃料をボイコットしていない。我々の顧客に代わってテキサスのエネルギー企業に1000億ドル以上投資していることがそれを証明している」

ブラックロック

「選挙で選ばれ任命された公務員は、自らが仕える人々の最善の利益のために行動する義務があります。州の年金基金を政治的に利用し、投資へのアクセスを制限し、退職者の財務的リターンに影響を与えることはその義務に合致しない」と同社は続けた。「テキサス州民は退職後の資金目標を達成するため、様々な資産運用会社や投資機会を利用する権利があります。私たちはその一翼を担えることを誇りに思う。」

フロリダ州、ESGをブラックリスト化

テキサス州のブラックリストは、

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