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SDGs達成に向けたインパクト投資を推進する行動フレームワーク: 国連責任投資原則(PRI)が発表

2020年6月15日

国連責任投資原則(PRI)は、投資行動を通じてSDGsに沿った成果を生み出そうとする投資家のために、5つのアクションからなるフレームワークを発表しました。

1. 成果の特定
第一のアクションは、投資家が投資先や自社の事業の意図しない結果を特定し、理解することです。この評価では、投資先の事業、製品、サービスなどが創出するポジティブな結果とネガティブな結果を特定する必要があります。これは、既存の投資をSDGsにマッピングしたり、明示的にSDGsに沿った活動への投資の規模を決定したりするなどの活動をベースにしたものです。

2. 方針と目標の設定
第2のアクションは、投資家が政策と目標を設定し、意図しない成果を特定して理解することから、成果を形成するために意図的な措置をとることへと移行していきます。気候変動と水不足、食糧安全保障、貧困など、多くの成果が関連しているため、投資家は、最も重要な成果を検討する際には、すべての投資ポートフォリオとすべてのSDGsを総合的に見る必要があります。

3. 投資家が成果を形作る
第3のアクションは、投資家は第2部で設定した方針と目標に沿った成果を形成し、それらの目標に対する進捗状況を報告することを目指します。アクションフレームワークでは、投資判断、投資先のスチュワードシップ、政策立案者や主要なステークホルダーとの関わりなど、投資家の行動を通じてどのようにそれを実現するか、また、それを開示や報告を通じてどのように伝えることができるかについての例を概説しています。

4. 金融システム全体を動かす集合的行動に貢献する
第4のアクションは、金融システムの貢献について考察する。金融システムレベルでSDGsに沿った成果を形成するためには、個々の投資家の行動を集約することと、信用格付機関、インデックス・プロバイダー、プロキシ・アドバイザー、銀行、保険会社、多国間金融機関など、他の金融システム参加者とともに行動する投資家の集合的な行動の両方が必要です。

5.グローバルな利害関係者と協力する
第5のアクションでは、SDGsを達成するためには、どのような主体も単独では達成できないことを認識し、多様なアクターと行動することです。金融セクター、企業、政府、学識経験者、市民社会、メディア、個人、そしてコミュニティは、最終的にSDGsを達成するために一丸となって行動しなければならない。必要な要素としては、投資の需要と供給を大規模に結びつけるプログラムや、SDGsの達成に必要なグローバルなしきい値やタイムラインの中で、成果データを文脈化するためのツールの共同開発などが挙げられます。

上記のフレームワークを始めに、投資先企業が達成した実世界での成果を通じて投資の社会的・環境的影響をより広範に測定・評価できる指数やデータに焦点を当てる取り組みは今後ますます拡大する見込みです。

参考資料
https://www.unpri.org/sdgs/investing-with-sdg-outcomes-a-five-part-framework/5895.article

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