ESGブログ・意見 ThinkESGプレミアム会員限定

【GSIA 2020】世界のサステナブル投資、過去4年間で55%増

全体的な世界像とその総額

 グローバル・サステイナブル・インベストメント・アライアンス(GSIA)は、2020年初頭、5つの主要市場において、世界のサステナブル投資額は世界の運用資産総額の約3割に匹敵する35.3兆米ドルに達し、過去2年間(2018年~2020年)で15%、過去4年間(2016年~2020年)で55%増加したと最新調査報告書で発表しました(図1)。

図1 世界のサステナブル投資額の推移(2016-2018-2020年)(10億米ドル)


(出所:GLOBAL SUSTAINABLE INVESTMENT REVIEW 2020)

世界の地域別サステナブル投資資産に占める割合

  図2のように、米国と欧州は、2018年から2020年の間、グローバルなサステナブル投資資産の80%以上を引き続き占めています。カナダ(7%)、日本(8%)、オーストラリア(3%)のグローバルなサステナブル投資資産の割合は、過去2年間で比較的変化していません。

図2 2020年の世界のサステナブル投資資産に占める地域別の割合


(出所:GLOBAL SUSTAINABLE INVESTMENT REVIEW 2020)

過去4年の伸び率

 図3に示すように、過去2年間で最も増加したのはカナダで、持続可能な管理資産は48%以上増加しました。カナダに僅差で続くのが、米国で、2018年から2020年にかけて42%の増加となり、次いで日本が34%となりました。オーストラレーシアでは、持続可能な資産は引き続き増加していますが、2016年から2018年にかけての成長率が46%であったのに対し、2018年から2020年にかけては25%と、2016年から2018年にかけてよりも遅いペースとなっています。この減速は、RIAAが定義し測定する持続可能な投資を構成するものに関する業界の基準が厳しくなっているという業界の変遷を反映しています。欧州では、2018年から2020年にかけて、サステナブル投資資産の成長率が13%減少したと報告されていますが、これは、本年度の報告書で欧州のデータを抽出する際の測定方法が変更されたためです。これは、欧州サステナブル金融行動計画の一環として欧州連合の法律に組み込まれた、サステナブル投資の定義の改訂に伴う移行期間を反映しています。

図3 地域別の持続可能な投資資産の成長(現地通貨ベース) 2014-2020年

(出所:GLOBAL SUSTAINABLE INVESTMENT REVIEW 2020)

総運用資産に占めるサステナブル投資の割合

 以下図4に示すようにトップに走り出したカナダに続き、米国と日本は引き続き大きく伸びていますが、総資産に占めるサステナブル投資の割合では二位の欧州と3位のオーストラリアに及ぶレベルには足していません。次は地域別のサステナブル投資の特徴に深堀ります。

ここから先は「ThinkESG プレミアム」会員限定の
コンテンツです。

4つの特典が受けられる「ThinkESG プレミアム会員(1ヶ月定期購読)」の詳細についてはこちらをご覧ください

「ThinkESG プレミアム会員(1ヶ月定期購読)」へはこちらからお申し込みいただけます

「ThinkESG プレミアム」会員の方はログインしてください。

ThinkESGプレミアム

プレミアム会員になる

-ESGブログ・意見, ThinkESGプレミアム会員限定

© 2024 ThinkESG

ThinkESGプレミアム会員になりませんか?

ThinkESGプレミアム会員募集中!月々ワンコイン(495円税込み)で、最新のESGニュースやブログが読み放題!

あなたのESGリテラシー向上にお役立てください。