(2020年1月27日〜2021年3月9日時点)
あっという間に3月に突入し、ワクチン普及の不透明性の影響でマーケットのボラティリティ(株価変動)が激しくなる中、ESG投信のポートフォリオ価値はどのように変動したのでしょうか?
よりサスティナブルな社会構築に向けてニーズが高まるESG課題解決に役立つ企業を軸とした中長期投資の観点から、筆者はESGに配慮したファンドへの積立投資を継続しています。昨年に買い入れた投資信託をコツコツと育てながら、定期的に新たなファンドをポートフォリオに加えています。
2月中には、年明けに買いつけた4本の投資信託に加えて、1本のETFを買付けました。投資先企業の対象地域、業種テーマ、社会的インパクト、そして運用会社のダイバーシティーという要素を意識しながら、それぞれのファンドのパファーマンスとポートフォリオ全体のリターンについて解説していきます。
筆者が選んだESGを重視した投信の現在(3月9日時点)のトータルリターンはTOPIX(前年比6.3%)を大きく上回る12.5%の実績を残しています。先月の22%に比較すれば大きく値下がりしましたが、2月中に高騰していた株価の調整が進んだ結果と見られます。
1月中に買い入れた4本の投資信託と今回新たに買付けたETFファンド合わせて計5本の内、3本はポジティブリターンをキープしていますが、先月比で全体的に値下がりが目立ち、株価が実態経済に近づき始めてきた感覚です。最も下落した銘柄は過大評価されていた割高のEV・自然エネルギー関連株でした。12本のファンドの内、唯一1本のファンドが値上がりを見せており、キーワードはフィンテックとEコマースとなっているようです。3月はワクチンの普及により経済の正常化への期待が膨らむ一方で、健全な社会と経済を立て直すにはまだ時間がかかるでしょう。短期的な値下がりは投資する上で避けて通れないことですので、学びの材料としてその要因を探ります。
以下で筆者が選んだESG投信の実績と今後の見通しを解説していきます。
ここから先は「ThinkESG プレミアム」会員限定の
コンテンツです。
4つの特典が受けられる「ThinkESG プレミアム会員(1ヶ月定期購読)」の詳細についてはこちらをご覧ください。
「ThinkESG プレミアム会員(1ヶ月定期購読)」へはこちらからお申し込みいただけます。