北欧では風が強く、5月27日、28日の2日間、デンマークの電力消費量の100%以上を風力発電で賄った。世界的なエネルギー危機の中、風力発電の価値が高まっている。風力発電メーカーの世界トップシェアを誇るベスタスを生み出した国デンマークは、有限な資源を理由に言い訳をせずに、技術とイノベーションと長期的ビジョンを武器に脱炭素社会を実現するリーダー的存在だ。
デンマークの送電システム運用会社Energinetによると、5月27日の風力発電の総発電量は94.9GWhで、24時間の電力需要の108.1%に相当した。ヨーロッパ全域の風力発電のデータを毎日モニタリングしているWind Europeによると、西ヨーロッパの電力需要に占める風力発電の割合は同日、ほぼ24%だった。ドイツの風力発電量は、5月27日の電力需要の57%、683GWh(日本全国の2022年2月中の1日当たり電力需要量平均の約3割)という驚異的な数値であった。
年間電力需要量の48%強
風力は変動資源であり、発電量は日によって大きく異なるが、デンマークの風力発電施設は電源供給料の約半分を占めている。
2021年にデンマークの電力需要の合計48%を占め、風の強い日には
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