アマゾンの熱帯雨林は、現在、吸収できる量よりも多くの二酸化炭素を排出していることが、科学者によって初めて確認された。その量は年間10億トンで、世界第5位の温暖化ガス排出国である日本の年間排出量に相当する。
研究者らによると、巨大な森林は、これまでは温暖化を引き起こしている二酸化炭素を吸収する炭素吸収源であったが、現在は温暖化の加速を引き起こしているという。
CO2排出量のほとんどは火災によるもので、その多くは牛肉や大豆を生産するための土地を整地するために意図的に行われている。しかし、火事がなくても、気温の上昇や干ばつにより、アマゾン南東部は二酸化炭素の吸収源ではなく、発生源となっていることが生態系の劣化を示している。
1960年以降、化石燃料の使用によるCO2排出量の約4分の1は、成長した木や植物が吸収ており、アマゾンは世界最大の熱帯林として大きな役割を果たしていた。アマゾンのCO2を捕獲する力を失うことは、化石燃料からの排出を削減することがこれまで以上に急務であることを強く警告している、と科学者たちは指摘している。
今回の研究では、
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