ESG投資が盛り上がりを見せるなか、最近では見せかけの取り組み「グリーンウォッシュ」を懸念する声も増えた。
金融庁もサステナブルファイナンス有識者会議報告で、"環境改善効果が伴わないにもかかわらず、あたかも環境に配慮しているかのように見せかけること"と記載、グリーンウォッシュに配慮するよう取り組みはじめた。
企業や事業の信頼を損ないかねないグリーンウォッシュをどのように回避するのか?
その方法として何より確かなのは、正確な指標やエビデンスを活用する方法だ。
ESG情報をAIで可視化
アクセンチュアは、AIモデルや指標を用いて、ESGの取り組みが企業価値にもたらすインパクトを分析・予測し、成長につながる施策を提示し支援するクラウドサービス「AI Powered Enterprise Value Cockpit(エーアイパワード エンタープライズ バリュー コックピット)」を始めた。
要する企業は、自社が取り組む温室効果ガス削減策、生物多様性に配慮した活動、女性活躍推進や働き方改革などのESG施策が、自社の企業価値にどれほどインパクトを与えるのか、どのような因果関係があるのかを把握することができるのだ。
さらにこのサービスでは、競合他社の財務指標やESG指標と比較できたり、企業価値や時価総額がどのくらい増えるのかもシュミレーションできたりする。
そしてそれを元にKPIの設定・管理なども行うことができ、目標設定や行動計画につなげることができるのだ。
KPIの設定・管理なども行うことができる。
出典:アクセンチュア
このAIモデルには、日経225の会社の財務三表やCSR関連データなど、社内外のデータソースから400以上の指標が使用されている。
指標には、女性役員比率や人数、ステークホルダーエンゲージメントなど、財務情報だけでなく非財務情報も含まれる。
出典:アクセンチュア
分析した結果、業界によって時価総額に大きく影響する指標が異なることがわかっており、ESG指標のうちソーシャル(社会)に関する指標(特に女性役員・管理職比率やLGBTなどのダイバシティ関連、在宅勤務や産休制度などの福利厚生)が企業価値に最も大きく影響していることがわかった。アクセンチュアは、企業価値へのインパクトが大きい指標TOP30の結果を以下の通りまとめた。
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