スコッチウイスキーのトップブランドである「ジョニーウォーカー」は、2030年までに、ウイスキーの製造においてCO2排出ネット・ゼロを達成すること、すべての直接事業において100%再生可能エネルギーを使用すること、そしてリサイクル可能、再利用可能、堆肥化可能なパッケージングを100%使用することなどを含む、新しいサステナビリティ・イニシアチブを発表した。
また、「穀物からグラスまで」のサスティナブルデザインにより、農家や穀物サプライヤーが持続可能な農法を導入することを支援し、ウイスキーの優れた品質を維持しながら、製造工程で使用する水の量を20%削減するという。さらに、スコットランドの泥炭地を復元し、木を植えて保護するプロジェクトにも参加すると発表した。
今回の発表は、ジョニーウォーカーの親会社であるディアジオ社が、2020年11月に独自のサステナビリティプログラム「Society 2030: Spirit of Progress」を発表したことを受けたもので、このプログラムには、環境サステナビリティと再生可能エネルギーの利用、インクルージョンとダイバーシティ、そして責任ある飲酒の促進を包含する目標が含まれている。また、ディアジオ社は昨年、持続可能な方法で調達された木材のみを使用した、世界初の100%プラスチック・フリー紙製のスピリッツボトルを開発し、ジョニーウォーカーブランドでデビューさせることを発表した。
ジョニーウォーカーのような世界的なブランドが2030年までに温室効果ガスネットゼロ、自然エネルギー100%、そしてサスティナブルな素材にこだわることは、グリーン飲料の世界的競争が始まる機会となるかもしれない。
参考リンク
ジョニーウォーカー