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TNFD:企業による生物多様性への取り組みを開示する新たなフレームワークが発足

世界自然保護基金の「リヴィング・プラネット・レポート2020」は、人間の活動によって世界の野生生物の個体数は過去50年間で3分の2以上が激減していることを明らかにした。この減少は前例のない速さであり、人間の生命をも脅かしていると警鐘を鳴らす。

国連は昨年、地球上の推定800万種の動植物のうち100万種が、人間の活動が原因で、数十年以内に多くの種が絶滅の危機に瀕していることを示す報告書を発表した。さらに、生物多様性の喪失と人間による自然破壊が、新型コロナウイルスのような動物対人感染症の増加につながると示した。パンデミックは世界の一部地域で森林伐採の増加に寄与し、リスクを増幅させている。「生物多様性を保護することは、人類を保護することに等しい」と、ユネスコ事務局長のオードリー・アズレイ氏は報告書の発表時に述べた。

そこで、国連機関等は今年7月23日、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)を発足した。TNFDは、自然環境に関する企業への情報開示フレームワークを策定する。自然と人々の繁栄を可能にするために金融の流れを方向転換することで、世界経済に回復力を生み出すことを狙いにしたものだ。TNFDが成功すれば、パリ協定、ポスト2020年世界生物多様性枠組、SDGsに沿って、自然を肯定する成果に向けて金融を舵取りすることになる。

世界経済フォーラムによると、自然を配慮するビジネスモデルに転換することで、2030 年までに年間 10.1兆米ドルのビジネス価値を生み出し、約4億人の雇用を創出する可能性がある。自然環境を守りながら、サステナブルな経済発展を目指したいところだ。


参考リンク:

NPR:The World Lost Two-Thirds Of Its Wildlife In 50 Years. We Are to Blame

TNFD:WHY A TASK FORCE IS NEEDED

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