[5月4日、ロンドン]
オックスフォード大学、ケンブリッジ大学やロンドン・スクール・オブ・エコノミクスなどの研究員が5月4日に新型コロナウイルスからの再生に関する研究報告書を発表しました。ThinkESGでは、その研究の主な結論をまとめました。
- CO2排出量実質ゼロへの移行は、COVID-19からの回復に大きく貢献する。
- 英国は、各国が提案している経済救済パッケージを、COP26に至るまでに、温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定とCO2排出量実質ゼロ戦略との整合性を評価するためのガイダンスと方法論を提供できる。
- 例として英国は、CO2ネットゼロの建物、エネルギー貯蔵、クリーン産業、輸送、温室効果ガスの除去に関する技術を含む救済パッケージでリードすることができる。
- 制度的には、首尾一貫した対応を実施するために、気候変動緊急委員会とネットゼロを推進する組織を設立することでこれらをサポートすることができる。
- 財政的には、新しい国立投資銀行とグリーン金融商品に焦点を当てることで、民間投資を大幅に拡大できる。
- 英国は、新しい柔軟な「政府間の持続可能な回復同盟」を推進することにより、他国がネットゼロ回復パッケージを開発するのを助けることができる。
イギリスの他欧州全体では「グリーンリカバリー」の議論がさらに活発になりそうです。
【参考資料】https://www.smithschool.ox.ac.uk/publications/wpapers/workingpaper20-01.pdf