カーボンクレジット
世界最大のカーボンクレジット認証機関であるヴェラ(英:Verra)は、石炭火力発電所の早期廃止と再生可能エネルギーへの代替を可能にするプロジェクトからカーボンクレジットを発行する新たな方法論を5月上旬に承認した。*1
注目を集めるトランジション・クレジット
これは、世界的なエネルギー転換における重要なボトルネックのひとつである石炭火力の段階的廃止に取り組むための待望の方法論である。特に、開発途上国の石炭火力発電所には通常数十年の運転寿命が残されているため、これらのアセットを予定より早く廃止させるにはコストがかかる。一方、再生可能エネルギー発電設備の建設、エネルギー貯蔵システム、送電網の改修にも莫大な費用がかかる。
石炭火力から再生可能エネルギーへの移行をカーボンクレジットの方法論として承認することは、この困難な石炭からの移行を促進するために、炭素市場を通じて資金を調達する道を開くものであり、非常に重要である。
ヴェラによると、方法論のコードはVM0052で、タイトルは「ジャスト・トランジション(公正な移行)による石炭火力発電所の早期廃止(英:Accelerated Retirement of Coal-Fired Power Plants Using a Just Transition)」である。*2
カーボンクレジットを発行するために、
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